目次
第1章 七つの原則
1 「主題文」をまず書いてみよう
文章には必ず「伝えたいこと」がある
主題文を書く
主題文は何度でも直す
よりよい主題文を書くには
2 読み手を意識する
情報を誰に、どのようにして伝えるか
書き手がどう思っているかではなく、読み手がどう読むか
自分の視点を「いま・ここ」から切り離す
3 大事なことは早く書く
読み手は早く要件を知りたい
主題を最初の段落で提示する
4 驚き最小原則
仕掛けで読み手の注意を引くのには限界がある
ストレスのない文章を
メンタルモデルと「驚き最小原則」
「驚き最小原則」の実践
読者のことをよく知ろう
5 読み手は先を予測しながら読んでいる
読みにくさの原因は「予測」にあり
読み手の予測をコントロールする
予測をコントロールする手段は様々
6 事実に基づいて、正確に書く
主張は客観的事実に基づいて書く
事実を正確に示すには
判断の主体を明確にする
7 再現性:読み手が同じことを再現できるように書く
再現性が信頼性を担保する
再現性を高めるために書くべき「もの」と「こと」
情報の要不要を見極める
第2章 構成を練る
1 既知の情報から新しい情報へとつなげよう
読むことは能動的な行為である
既知の情報を手掛かりにして新しい情報を提供する
大事なこと、先に書くか?後に書くか?
2 基本は「導入・本論・展開」の三部構成
読みにくいのは文章が「構成」されていないから
「購入・本論・展開」
まず書いてみて、後から整理しよう
3 三部構成のパーツを組み合わせる
ボトムアップで文章を構成する
トップダウンで文章を構成する
トップダウンの例文
展開と導入を接続する
4 順列型と並列型
パーツの並び方を読み手に示す
順列型と並列型
各パーツに番号と題をつける
5 本論は「IMR」
Issue・Method・Result
IMRを準備する
6 「つなぎ」が主張を明確にする
情報は情報とつなぐと活きてくる
「つなぎ」は続く情報の理解を助ける
「つなぎ」が主張を形作る
様々な大きさの「つなぎ」
7 接続詞が文脈を作る
接続詞不足が文章を曖昧にする
文章の概要を接続詞でつなぐ
8 パラグラフ・ライティング
段落に注意を払おう
「よい段落」とは
パラグラフ・ライティングの実践
パラグラフ・ライティングで気を付ける点
段落を組み合わせる
第3章 確実に伝える
1 厳しい読み手になろう
自分の文章を厳しく読み返す
原稿は三日寝かせよう
ゆっくりじっくり読み返そう
「なぜ?」「本当に?」「それがどうした?」を自分に突き付けよう
「わかったつもり」にならないために
2 「なぜ」の不足:理由を補って主題の立ち位置を明確にする
「なぜ」が不足するとなぜ問題なのか
隠れた「なぜ」の見つけ方
3 「なぜ」を繰り返す
「なぜ」を掘り下げる
「なぜ」をどの順番で説明するか
「なぜ」がうまく書けないときこそが勝負
4 全体から詳細へ
覚えきれない情報
主要な情報をまず説明し、補足情報を後から加える
5 助詞の使い方を見直そう
「てにをは」を甘く見ないで
助詞の役割
意味をより明確にする表現を選ぼう
6 文脈をうまく流すには
「流れるような」文章を目指して
文脈の欠陥を見つけるには
文脈を治療する
7 背景説明は最短経路に絞る
背景説明が長くなる理由
読み手を主題まで最短距離で導こう
8 起きたことを時系列で語らない
体験は書きやすい分、余計な情報が入りやすい
時系列からの脱却
9 曖昧な表現を避ける
自分の文章が曖昧かどうかを見極めるのは難しい
曖昧表現のパターン
文章をより明確にするために
10 修飾語と被修飾語の関係を改善する
解釈の仕方が定まらない文章が誤解を生む
修飾関係の法則
悩んだら書いてみよう
11 主語と述語についての心得
長い文に起きがちな事故
二重主語文に注意
主語と述語の不整合を避ける
第4章 ライティングの実技
1 とにかく書いてみる
書けないときは、まずは書いてみよう
書けるところから書く
雑でもいいから書く
時間に余裕のあるうちに書き出そう
2 「とにかく書く」ための箇条書き活用法
箇条書きから始めよう
箇条書きの実践
骨格から文章を書き起こす
3 何度も書く
文章書きに王道なし
ただひたすら書き直す
並べて比べて選べ
最後は文章を絞り込む
4 理工系論文の書き方
理工系論文は型が決まっている
論文=序論・背景+IMR+議論・結論
応用
その他の型
5 論文概要は「起承転解結」
論文概要は機械的に書くつもりで
論文概要の役割
起承転「解」結
6 引用の仕方
巨人の肩に乗る作法
引用するときに明らかにすべきこと
引用をどう書き表すか
文献情報の書き方
7 図表の書き方
図表にも技術がある
グラフの鉄則
図の鉄則
表の鉄則
「図1」は文書の顔